フリーランスにとって仕事場はどうするのが良いのか。
働く場所というのは仕事の質やスピード、精神状態にも大きく寄与するので慎重に選びたいところ。
事務所を借りる。自宅を仕事場にする。間借りする。カフェを仕事場にする。コワーキングスペースを活用する。
など現代では多様な働き方・働く場所が存在する。
当ブログでは、「できる事なら事務所は借りる」という考えだ。
事務所を借りる事が出来るなら 借りた方が良い理由
まず前提として、この掲題に対し職業によって立場は大きく違う。
ブロガーやトレーダーなど、「基本的には自分自身で完結する」ような職種の場合は自宅でも良い。
打合せなどが殆どなく、電話応対もなければ自宅でもカフェでも海外の砂漠の上でも良い。
ただそういった職種は稀で、多くの人は対人での仕事がほとんどだと思う。
プログラマーやデザイナー、士業に飲食店などなど。
事務所を借りた方がいいのは、『仕事専用のスペースを持つ事によって信頼を得る』事にある。
特に屋号を掲げている場合、名刺交換の際に必ず住所を見られる。
クライアントの立場に立つとどう思うだろう。
「この人フリーランスだけど、ちゃんと事務所を借りているんだ。」と思わせられる。
と言うより、「自宅で仕事をしているんだ~」と思わせない事にある。
フリーランスとして、信頼を得る方法のひとつとして、「儲かっているんだろうな」と思わせる事もテクニックである。
露骨に匂わせる必要は全くなく、奇をてらわずに見られる所は質を落とさない事が重要。
例えばそれが事務所であったり、名刺であったり、装飾品や身だしなみ、もっと言えば言葉遣いだってそうだ。
少しでも相手にとって引っかかる要素をなくすのだ。
特に顧客の年齢層が高いほど顕著に現れる。
若い人や凝り固まった人でない場合は理解もあるのだが、発注権限が担当でなく上司の決済が要る場合もありえる。
「人は見た目が9割」「あなたの事は誰も知らない」のような言葉があるように、ファーストインプレッションで自分を潜在的に評価され、
あなたの看板はあなた自身。知る人ぞ知る企業でもなければ誰もが知っている企業でもない。
つまり、フリーランスというのはそれだけ足元を見られやすい。
それが結果的に発注額に繋がり、仕事の質に繋がり、生活の質に繋がる。
「うちは経費があまりかからないので、安く出来るんですよ~」などというのは言語道断。
『なぜ単価が高いのか』という理由付けにもなる。「経費あまりかからないから安く出来るでしょ?」と思わせないようにしよう。
薄利多売となってしまってはフリーランスになる意味がなく、確実に生活がしんどくなり いずれは廃業になる。
しっかりと自分の市場価値を意識し、出来るだけ高単価で仕事をするように心がける事が重要だ。(高すぎると仕事がないのでバランスをみて)
事務所を借りた方がいい人
職場が家とは別にちゃんとある というのは、自分のモチベーションの維持向上の為にも良い。
維持費やもっといい所で仕事をしたい という向上心にも繋がる。
学生の頃、あなたは自宅で勉強がきちんと出来ていましたか?
好きなものが周りにあって、つい漫画に手を伸ばしてしまっていた人は要注意。
そんな人こそ、自分を仕事させる為にも事務所はあった方が良い。
また、子供が要る場合は絶対に自宅を仕事場にしてはいけない。
これは配偶者が子供の世話をしてくれる前提ではある。
電話をよくする仕事の場合、話をしていて後ろで「家の音」がしていると、ビジネスとしては有り得ない話になる。
子供の声であったり、家事の音であったりクライアントの立場になると正に「有り得ない」のである。
コワーキングスペース インキュベーションオフィス
ただ、事務所を借りるにしても多額の費用がかかる。
敷金礼金に毎月の光熱費、家賃など。
安くても月に10万円~はするし、人が増えればもっと費用は膨らんでいく。
創業間もない頃は資金もないので、目処が立つまではインキュベーションオフィスやコワーキングスペースが有用だ。
これならちゃんとした住所を持つ事ができる。
同じような理由で在籍している人と知り合いになれたり、時には一緒に仕事をする事も出来るかもしれない。
「いずれは出ていく」というスタンスで借りてみよう。
最近のワークスペースは充実していて、そんじょそこらのボロオフィスよりも設備は良い。
Wi-Fiはもちろん、エアコンもセキュリティだってしっかりしている。
地域によって数そのものが違っていて、その料金も様々。
月極、年単位、ドロップインなどが用意されているので、適したプランを選ぼう。
安ければ1時間1000円以内も多く、月極でも月に数万円。
椅子と机が自由なプランや、鍵付きの簡易固定部屋 スペースとなると費用は高くなる。
時代が進むに連れ、働く場所も時間の概念もなくなっていっている。
いずれはもっと こういったワークスペースは多くなり、働きやすくなる時代が来くる というより来ている。
自分の事業計画に基づき、時期や情勢、事業規模をみて 働く場所というのを選択しよう。
筆者の場合
ちなみに僕の場合は、古い事務所を借りている。
入居時にリフォームして内装は新しくしている。
正確に言えば間借りだ。
事務所にワークスペースを用意し、僕自身の屋号と間借り先の屋号、両方で仕事をしている。
最近は引越しの事もあって、自宅の1室を事務所にしている。
幸いまだ子供はおらず、妻は仕事に行っているので一人だ。
もし将来家族が増える事になったりすれば、間借りオフィスにまた通う事になるだろう。
仕事柄、事務所と自宅の2箇所で相当なハイスペックなパソコン機材を揃える事になってしまったが、それはそれでいいと思っている。
打合せ時は事務所に行き、気分転換の時も出向いている。もちろん名刺もその住所だ。
事務所と自宅はクラウドとNASで繋ぎ、データはリアルタイムで同期させている。
最後までご覧頂きありがとうございました。